クナウザスRPGの武装ルール(材質・形状・強化)

クナウザスRPGは現状、技術的な制限により、RPGツクールMVの基本的な1種類=1つという

データ管理に準拠しています。ランダムカスタマイズの自由な武器は作れません。

(リストを用意すればできますが、膨大なので非現実的)

 

しかし、それならそれで、1つ1つの設定をしっかり決めてコントロールもしやすく、

世界観設定とからませてやることで、面白さを出したいと思います。

(下記は武器として書いています。防具の場合、防御力向上などに反映されます)

 

1、金属材質と強化

基本材質:ブロンズ(青銅)、アイアン(鉄)、シルバー(銀)

強化材質:ジェイド(翡翠)、オブシディアン(黒曜石)、スティル(鉄鋼)、ミスリル(魔銀)

 

クナウザスは、低次元の実験世界(地球と呼ばれる)で見られるような武装材質のなかで、

主に神々の力を受けやすいものが主に用いられています。

(科学の時代に使われるようなものほど、物質的複雑さが概念的複雑さを受け入れられず、

概念世界の力に多くを依存する高次元では弱いものとなるようです。

放射性物質、反物質、チタンなども作れますが、上記に比べて不安定で、一般武装としては

価値がないものになります。

魔法科学による古代の機械などはチタンやアルミと思われる材質が使われているようです)

 

 

・ブロンズ

古代の軍隊の勢力図を大きく塗り替えた材質であり、その影響力を反映するように、

クナウザスでも一般武装用材質として最大のシェアを誇るようになっています。

金属としては一番弱いものですが、材質に自己主張が少なく、多くの神々の力を満遍なく受けられるため、

作りやすく、安定しています。必要な鉱石も多く採掘されます。

特に地神との関係が深い(鉱石、地下を司る)とされます。地神自体、他神を受け入れる(少し

傲慢な考えといわれますが)、というモットーもあるため、二つの強化材質の基礎ともなります。

金属としては最も安価で、基準となる材質です。

強化としては、ジェイドやオブシディアンを合わせる事でそれぞれの武器にバージョンアップできます。

また、多くの属性の魔法石をあしらい、新しい武器になる可能性もあります。

 

・アイアン

ブロンズ主流だった古代の戦争を、近代的なものに変えた材質であり、その「強い」という意義は

クナウザスでも生きています。以後、銃や機械に戦争が代わった後も、「鉄鋼」として

十分に武装材質の主流にあることからもそれが感じられます。

ほぼ単純にブロンズの上位であり、切れ味がよく、攻撃力が高いです。

それに比べ、劣っているところはほとんどなく、少々重いですが、気になるほどではありません。

また、生成に強力な熱が必要だ、というくらいです(ブロンズよりは量が少ない)。

そのため、この材質は「最強の武力」を司る火の神と関係が深く、あまり他神の力を受けないため、

欠点としては、強化やカスタマイズが難しいというところがあります。

鉄はクナウザスで古代から使われていましたが、鉄の精製をすると死神(火の神の一面)に取り付かれ、

戦争に狂い、自国をも滅ぼすため、その技術は生まれては滅び、あまり発展しませんでした。

近代になってようやく鉄の恐ろしさに気づいた権力が、これを国家で統制し、火神教寺院と

ともに奉り、他神の力で安定させるようにしてから、今のようにちゃんと使えるようになりました。

それだけではなく、国家は鉄を利用し、兵と民の力に優劣の差をつけることで、治安維持にも役立っています。

クナウザスでは踏破者を始め、簡単に武力を手に入れられ、それが合法です。実力も、一般兵を軽く超える

者が少なくないです。国家の軍隊はこの状態を市場から管理するため、鉄の流通を独占的に

ファイターギルド(または類似の認定店)にのみ任せることで、優越性を保っています。

ファイターギルドなどで買う場合、アイアン装備は実際より割高になっています。

その収益は、軍隊の拡充に使われます。

アイアンの強化は、魔法石を多数(3個以上)つけ、高いレベルの鍛冶職人により、スティルにできます。

魔法の効果はないですが、威力はほぼ最大のものが完成します。

軍隊ではこれらを王の近衛兵などが装備しています。

アイアンは、火の他、光(邪悪を倒す力、という少し偏ったイデオロギーと関係しているらしい)による魔法加工も多少可能です。

 

・シルバー

地球では、通貨や食器としての価値においては劇的に世界を変えましたが、武装としては装飾の域を出ないものでした。

しかし、それでも使われたのは、その魔力があるとも思えるような美しさからでしょう。

その概念は、もちろんクナウザスでは本当に強力な魔力として働きます。

上記の武器は、魔法を加工しないと「霊体」を切ることはできません。しかし、シルバーなら、霊を直接

簡単に切り裂き、物理的に倒すことができるのです。また、魅力も高く、その分は運上昇に反映されます。

ただ、欠点は、極めて高価なこと、そして一番重いことです。

ゴースト対策に、比較的安価な弓矢かナイフを持ち、あとはお金持ちになるまでは購入は控えるべきでしょう。

水の属性と相性がよく、ヴァサークローネでは武装などの多くが銀によって作られています。そのほか、火以外の魔法石も、比較的簡単に着けることができます。

シルバー装備は見栄えもいいため、権力者が好んで装備しています。

強化としては、ミスリルがありますが、ミスリル鉱石自体があまりにもレアなため、自分で製作するより、

すでに作られた武装を見つけるほうが簡単かもしれません。

 

・ジェイド

翡翠は、珍しい素材です。その色から、古代の日本人やインディアンなどは、破邪魔力があると信じていました。

これをブロンズの刃や柄などにあしらうと、特別な攻撃効果が生まれます。使用者の攻撃を正しく誘導し、

命中精度を高めます。また、悪魔系などにも特効があります。防具では、闇、光、精神魔法に耐性がつきます。

高価というより、ほとんどどこにも売っていません。自分で見つけるか、作るかしかないでしょう。

欠点としては、これ自体の自己主張が強すぎ、他の魔法石をつけることがほとんどできないことです。

風、樹の魔法石のみ、上位の鍛冶屋なら可能かもしれません。

 

・オブシディアンは、ジェイドよりは見つかりますが、加工が難しい材質です。黒曜石のナイフをもって

生贄を裂く、などの儀式もあったようですが、黒いとはいえ、これ自体は邪悪なのではなく、

威力を高める効果があるのです。

魔法石を数個使用してこれをブロンズ武器にコーティングすると、敵を一気に倒す力が高まり、クリティカルが上がります。

防具なら逆にクリティカル阻害が上がります。

なお、ジェイドとオブシディアンを二つ加工することはできません(どちらの効果もなくなるため)。

さらに他の魔法石をつけることもでき、特に闇、無と相性がいいです。

 

・スティル

鉄鋼は魔法石を使い、単純にアイアンを強化したものです。現代地球の武器として使われるほど強い

材質で、「固い金属の代表」としてはすごいですが、魔力を全部固さに変えてしまったようなもので、

その他の副次効果がほとんど得られない欠点があります。

それでも、単純に同じ実力者がアイアンとスティルで切りあえば結果はほぼ明らかというほどでもあり、

その強さは魅力があります。当然、厳しく市場管理され、一般には売られていません。

 

・ミスリル

魔銀は銀のなかに全素梵子属性が圧縮するように凝縮され、完全に均衡を保っている、稀有の鉱石です。

つまり、この強化はコーティングではなく、銀装備に魔鉱石で魔法鍛冶技術による処理をし、

変質させることで完成します。天然のミスリルはそのまま切り出し、武装として作ります。

いずれにしても、大量の魔鉱石と高い技術が必要です(かつては少ない魔鉱石で完成させることができる

天才もいたようです)。ミスリルは、銀の弱点だった重さが魔力によりほとんどなくなります。

しかも、一般に独自の障壁層を持つとされる更高次元系超生物、竜・巨人・魔神などの敵に特効があります。

防具であれば、魔法反射能力がつきます。

ミスリルはこれ以上魔法石をつけることはできません。その必要がないほど強いのです。

価値も計り知れず、そもそも持っている人もあまりいません。天属性と関係が深く、時空系追加効果

がついた武器も存在するという伝承があります。

理論的には作れるのですが、これを加工する技術には魔法についての深い知識が必要で、現存する

鍛冶師には作れないかもしれません。ダンジョンで作られた伝説の武器を見つけることができる程度です。

 

 

~下記は、あまり見られない素材です。参考までに~

 

・ゴールド

金は、クナウザスでも価値の高い鉱石です。主に装飾や通貨として用いられるのも同様です。

金そのもので作ると、シルバーと同じで、かつ運上昇もさらに高いです。

しかし、稀少すぎるため、とんでもない値段になる上、重さがさらにひどくなり、装備としては非現実的で、

せいぜい置物として作られます。ただ、上手にコーティング加工すると、「太陽の鉱石」としての力が発揮され、

所有者の生命力を回復させることができるといわれています。この加工ができるのは高い技術を持つ鍛冶師だけです。

ゴールドをコーティングできるのは、ブロンズのみです。

 

・ダイヤモンド

金剛石は美しく固い材質として有名ですが、ゴールド以上に稀少なため、とてつもなく高いです。

コーティングする技術も要求水準が高く、ほとんど誰も武装にすることはできません。

効果としてはオブシディアンとほぼ同じでクリティカルに関係するだけのため、オブシディアンの方がいい、となります。

ゴールド同様、ワンポイント加工することで、精神を安定させる効果が生じ、MP回復効果が出るといわれています。

ダイヤモンドをコーティングできるのは、ブロンズのみです。

 

・魔結塩

地球ではダイヤモンドが一番固いといわれていますが、クナウザスではこの「マユイジオ」が最も固い物質です。

クナウザスの海は真水ですが、これは、全ての塩が薄く圧縮されて凝縮し、決して壊すことのできない物質として

海底を覆っているからだといわれています。クナウザスは海や地下の底は天空につながっている、という噂もあり、

その矛盾した状態を否定する意味もあるようです。

これを利用すれば最強の武装が完成しそうですが、「決して壊すことのできない」のですから、

「決して加工もできない」わけで、絶対に武装にすることはできません。

それにもかかわらず、「マユイジオ装備」が最強武装としてまことしやかに伝説になっています。

(人間のサガ、でしょうか)

そのような伝説の中で、しかし、注目すべきいくつかの報告もあります。それらは、超生物を超える、

神レベルの何か、総体神系と関わりある存在などが作ったものかもしれません。

いずれにせよ、プレイヤーキャラが噂に聞くことはあっても、実際に関わることはあまりないでしょう。

当然、そのデータもなく、全てが未知数です。

 

※ウッド(木材)、レザー(皮革)は、安価なので非金属武装として序盤に登場します。

それだけでなく、非常に軽いため、ファイター以外はむしろ金属を好まず、ずっと非金属武装を

装備することも多いです。

これらに上記の強化材質を当てはめる鍛冶屋もいます。あまり強くはないと思いますが、軽量なのが売りになるでしょう。

 

※このように、クナウザスRPGでは、次のレベルや展開に新しく武器を買い換えていく、ということは

ほとんどなく、それぞれのスタイルに合わせ、自由に武器を選び、最後までそれを使うことができます。

多少性能の差はありますが、基礎能力が大事で、それがないと、いい武器もあまり差が出ないシステムです。

(実数の攻撃力の他、%の上昇率を持っています。レベルが高いほど、小さい差が大きくなります)

 

※これを現実のものとするためにも、様々な生活費だけでなく、様々な嗜好品がプレイヤーパーティの

財布を蝕みます。。

(後に、家システムなど、娯楽も用意したいと思います)

これにより、全てを冒険のみに合理化した買い物をし、最後に金が余るような、普通のRPGのおかしな

状態を避けられます。なので、武器とかも、後半でも極力自分にあったランクのものを買うのがよく、

無駄遣いしないようにコントロールする必要性を与えます。

 

 

2、形状:()内は両手武器

・基本(ほぼ全ての材質を用意する)

ソード(グレードソード):剣。刃系。扱いやすく、バランスがいい。全体攻撃スキルあり。

アクス(バトルアクス):斧。刃系。ソードより威力があるが、扱いづらい。一撃必殺スキルあり。

メイス(ハンマー):槌。打撃系。威力は低いが、命中が高い。刃が通らない敵にも効果がある。

スピア(ハルバード):中列武器。防御効果との両立が期待できる。中堅向け。

ダガー:小剣。刃系。少しクリティカルが高いが、軽く、弱い。スカウトなどに向く。金属武器としては安価。

ボウ(必ず両手):弓。矢を消費する。非力でもそれなりの威力だが、力のある前衛には向かない。

・特殊(1、2種類のみ用意)

ケーン(スタッフ):杖。魔法の支援などに使う。武器としては期待できない。

ポール:棒。スピアの代わり。

クラブ:棍棒。メイスの代わり。

バンブーソード:竹刀。威力はほぼない。

フレイル(モーニングスター):スピアに近い性能。扱いづらいが特殊なスキルがある。

シックル:扱いづらいがクリティカルが高い。

マンゴーシュ:ダガーの一種。扱いづらいが回避力が上がる。

シミター:月身剣。扱いづらいが実数の威力が高い。

ソードブレイカー:ダガーの一種。扱いづらいが攻撃力を下げるスキルがある。

レイピア:細身剣。儀礼用のため、威力は低い。貫通系の特殊なスキルがある。

・・・などなど。。随時追加。

 

3、強化に必要な素材

魔鉱石:純粋に魔力(梵子)を溜め込んだ鉱石。あればあるほどいい。武装の他、アイテムなどにも利用されていることがある。

各種素梵子の魔法石:地水風火樹天光闇無がある。装備するといい効果があるし、加工した場合、その武装に特殊な効果をつける。

 

※ブロンズやアイアンなどの基礎鉱石は、少々持ち帰ってどうこうできるというものではありません。これらは組織的に、鉱山師たちがすることです。踏破者の取得するアイテムにはならないでしょう。